数多くある介護職の中には、子育てとの両立が図りやすい職場も多くあります。中でも、肉体的負担が少なく働きやすい職場がデイサービスです。デイサービスは、自宅での生活を基本としている要介護者が仕事などで家族が不在になる日中の時間帯だけ利用する施設。利用者は朝の早い時間に施設に訪れて、スタッフやほかの利用者達とレクリエーションなどをしながら過ごし、夕方に帰宅するのが基本の流れです。事務作業などで若干残業をするケースもありますが、夜間は利用者がいないので夜勤をする必要がありません。日中学校に行って、夜は家にいる子供の生活リズムに合わせて働けるのが特徴です。土日祝日が休みの事業所を選べば、学校行事へも参加することができます。
デイサービスと並んで両立がしやすい職場がホームヘルパーです。ホームヘルパーは、文字通りスタッフが要介護者の自宅に足を運んで食事や排泄の介助を行うサービス。事業所によって細かい条件は異なりますが、1件あたりに掛けられる時間は予め決められているため、一日平均数件程度です。自宅から直行して訪問先から直帰するシステムを採用している所も多く、夕方までに終わるケースも珍しくありません。幼稚園の送り迎えにも支障が出ないため、子供に負担を掛けずに済むのがメリットです。ただし、ホームヘルパーは大半が時給契約となっているため、勤務時間がそのまま給料に反映されることを理解しておかなくてはなりません。事業所ごとに時給は違うので、短時間で稼げる所を選ぶことが重要となります。